腹とステム長と

メモ的なこと


パナレーサーカップ以降、スプリントの時のフォームを色々と考えていて
ステム長を100mmから110mmに変えてみた。
感想は、これを使いこなすにはまだまだ修行が足らないということだ。


dedaのzero2 110mm。
100mmのzero1 から110mmに変えたのに剛性は高い気がする。
特に、下ハン持って押した時の剛性は高く感じる。
ステムの下側(片側ともいう)が幅広になっているのも関係してるのか。
このzero2はかなりお値打ち品だと思います。


今日のテーマはステム剛性でもなく、スプリントでもなく、


腹。


ドーピングを告白してしまったウルリッヒさんだが、
この腹はすごい。
ツールに向けて減量が間に合わなかった、いわゆるデブリッヒの時期ではなく、
この写真は最もアームストロングに肉薄した2003年の時でこの腹だ。

自転車を始めた数年前はウルリッヒはデブなんだと勝手に思ってたのだけど、

カンチェラーラ


エヴァンス


ウィギンス

最近の第一線の選手も相当に腹が出ているのだ。

なにも、TTスペシャリストだけでなく、クライマーでもある
コンタドール

パンチャーの新城も凄い。

細身の選手なんて思っていた人も、
凄い腹になっている。

現、チャンピオンシステムの西薗も「腹で踏む」などと以前ブログに書いてあることを
目にしていたので、
武道をやっていた自分としては下っ腹、丹田の重要性を認識していたのだけど、
どのように大切なのか分かっていなかった。


私にとって腹がいかに大切なものであるかは
春に初めて参加した、伊吹山ヒルクライムを終わってからだった。

下っ腹が攣ってしまうほど良く使っていたのだ。
15キロも登り続けて始めて身体が腹を使うことを要求したのだろう。
痙攣するほどだったので、自分の腹の位置はとてもよく分かった。
柔道でいう丹田の位置よりは正直少し上にまで伸びている感じか。


ともかく、
腹を使うことでどういう効果があるか、

腹の筋肉は体幹。つまり姿勢を維持するための筋肉。
僕の場合は強くペダリングが出来、それを腕で押さえたり無駄な力を入れることなく、
腹、体幹ペダリングの反力を抑え、踏む力に注ぐことが出来る。

この腹を使いやすくするには後ろ乗り回転タイプよりは、
前乗り前傾姿勢のトルク型のほうが
良さそうだ。腹を生かしやすい。
僕の場合は力が入りやすい。

前傾なので、ハンドル高を変えなければ、
サドルからハンドルまでの位置が長めになる。

それでステムを長くした。

去年までは80や90mmのステムだったので大きく変わった。

去年一度、100mmのステムを使ったことがあるが、
腹の位置も分かっていなくて、体幹も弱くて、前荷重になってしまって
ハンドリングがやりにくいので直ぐに止めた。

僕が思うに、腹・体幹が出来上がっていなくて
前傾姿勢をほとんど腕で支えるような感覚の人はステムがまだ長すぎるのだと思う。

体幹がしっかり出来ている人は前傾に見えても、重心はしっかり後ろにあって
前荷重ではないのでハンドリングが上手だ。

この間のクリテでもレース中に前輪を滑らせている人を見たが、
荷重移動出来ないくらい腕に体重が乗ってしまっているのだろう。
長いステムで見栄えも大切だが、そんな状態でレースに出るのは危ないことだと思う。
体幹がしっかりしていれば後ろに重心を残していられる。

僕も110mmはまだまだ腹が弱くて使いこなせない。

去年まではひたすら回転重視だったので後ろ乗り、背中が曲がる感じだったのだけど、
今年はそれに加えてトルクの掛け方、背中が伸びる感じのペダリングも追及して
いる所です。

あとは腹を使ったペダリング
トルクの掛かる効率の良い位置を自分なりに見つけて行きたい。


あくまでも僕の感じることをメモとして書いてみました。
おやすみなさい。